「大阪都構想」住民投票を考える
11月1日(日)、大阪都構想に関する住民投票が大阪市で行われましたね。
私は、大阪市在住ではないので関係ありませんが、とても気になる住民投票でした。
今回の住民投票、個人的に、物凄く疑問に思っていることがあるんですよね。
メディアが報じること、Twitterなどで著名人がツイートしてること、これらは見たんですが、それだけでは分からないモノがあると言いますか・・・。
ということで、今回の記事は、「大阪都構想」が否決された理由について考えてみたいと思います。
大阪都構想が否決された理由を考える
そもそも大阪都構想って何?
まず、大阪都構想について、基礎知識ですね。
wikipediaやその他、説明してくれてるページをリンクしますので、まずはご覧ください。
はやい話、”二重行政”を解消するというのが、今回の大阪都構想の話のゴールかなと思います。
大阪市と大阪府が一緒にしてた仕事をそれぞれ分けて、無駄をなくしましょう・・・というところかなと思います。
大阪市を無くして特別区を4つ設けて、権限をそれぞれ特別区に割り振って、大阪都の仕事を減らして、大阪都の仕事を区別しましょう・・・ということですね。
権限というのは、税金の使い方というところが大きいかなと思います。
大学のあり方が、主な例として取り上げられてますよね。
大阪府立大学、大阪市立大学、大阪大学とありますが、大阪府立大学と大阪市立大学を合併するとかしないとか・・・。
勉強しまくってるわけではないので厳密な切り分けは分かりませんが、地方自治のほとんどを見直して、きっちり分担しましょうね・・・というのが、大きな狙いではないでしょうか。
二重行政って何?
二重行政というのは、大阪市と大阪府が、同じ仕事をしている状態のことを指しています。
例えば、大阪府立大学や市立大学の管理などを、大阪府と大阪市がそれぞれやってるけど、色々と無駄が多いよね、、、という状態のことを言っていると思っています。
古い会社にも多いですよね。
課長と部長の決済が必要だけど、どちらもそれぞれの立場でモノを言うので、行ったり来たりをしなきゃいけない・・・という状態と同じなんですね。
課長と部長をきっちり分けて、無駄をなくしましょうね・・・という感じですね。
(ちょっと違う感じがしますね。すみません。笑)
住民投票って何?
大阪都構想の対象となる大阪市に住んでいて選挙権のある方々を対象とした選挙システムのことですね。
今回の投票率は約62%ということでした。
投票率が低いですね。
最終票は反対692,996票、賛成675,820票で約17,000票差ということでした。
大阪都構想を支持してる政党は?
大阪維新の会が掲げた大阪都構想でした。
そして、およそ、各政党の支持率は以下のリンク先にてご確認ください。
大阪都構想に何を期待する?
大阪都構想はおよそ以下のことが期待されています(と思います)。
- 二重行政を解消して、大阪府と大阪市が同じような仕事をしなくて良いようにする。
- 4つの区をつくった方が小回りが利く。
- 大阪府全体での運用予算を削減することができる。
何で大阪都構想が否決されたの?
結局、大阪都構想は否決されました。
要は、”大阪都構想は決定にならなかったので、今まで通りのルールで大阪市を運用するね”ということでした。
この反対理由ですが、反対理由はあまり明示されていないんですよね。
大きくは以下のような反対理由が挙げられています。
- 大阪都構想を実行する予算が膨大すぎる。結局、コスト削減にならない。
- 例えば、大阪府立大学と大阪市立大学をどちらも運用することは二重行政ではない。どちらも必要だね。
- 既に要所要所で無駄な業務は廃止し、二重行政の解消は始まっているので、大阪都構想にする必要はない。
ということが反対理由として挙げられているようです。
細かいことを言い出すとあれなんですが、個人的に以下のようなことを思います。
- 10年先、20年先の目算も出来てないのにコストの話をするのは早計すぎる。イニシャルコストとランニングコストの違いも分かってないのかな?と感じます。
- 人口が減少している昨今をもっと考えた方がいい。大阪都構想はそれぞれの存在意義を求めて話をしているのではないという、本来、根底にある思想や思惑や目算を、もっと全体で理解する必要があると感じます。
- 若年と老年の人口差を嘆く人がいるけど、投票率が約62%ということで、それ以前の問題だということに気づくべき。知能が低いということのあらわれであることを、もっと深く考えるべきだと感じます。
- 既に無駄な業務は廃止しているということですが、具体的にどのような業務が廃止されたり、うまく分担できたのかが分からないので、その辺りをはっきりさせてくれたら、大阪都構想は必要ないかもしれませんね。
という諸々を考えています。
皆様はどのように感じられましたでしょうか?
メディアや著名人のYouTubeを見て学ぶ
こういう言い方は良くないとは思いますが、やっぱり芸人上がり・・・というとあれなんですが、知識人ではない方の話を聞いてると、ダラダラしてる感じがしますね。
ほんと、そういうことを感じます。
知識人ではない人の意見がよく聞かれる社会って、実はめちゃくちゃ悪だと思っているんですが、、、まぁそれは言っちゃいけないですかね。
すみません、失礼いたしました。
締め
そういう諸々を考えた大阪都構想の住民投票でした。
今回の大阪都構想に関するメディアの意見や情報を見ましたが、どの話も、確固たる数字が出てないので判断が難しいところでしたね。
反対意見にも賛成意見にも真実味がなかったように思います。
数字に真実味や信憑性がない以上、根底にある概念や方向性や合理性をいかにして見せるかというところだと思うんですが、結局、支持政党が全体的に少ないことと、大阪維新の会という限られたリソースだけでは情報を出しきれなかったというところでしょうか。
ただ、昨今の日本社会のITを駆使したベンチャーが立てる数字計画は、割とそんな感じのニュアンスが多いんですよね。
私たちはそうやって動いているわけですが、私たちの感覚から言えば、今回の大阪都構想が否決されたというのは、大阪市を軽蔑の目で見てしまいそうな、そんな感じでございました。
今回の大阪都構想の件、今後、どのように転がるか注目をしたいところですね。
何が正しいとか間違えてるではなくて、考えて自分なりの答えを持つことが重要で、意味のあることかなと思います。
みなさんも是非考えてみてくださいね☆
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